予備試験28年11問(民法)肢イを検討する 第3回 民法572条

こんにちは,スク東ブログへようこそ。まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,予備試験28年11問(民法)【司法試験28年22問】肢イを検討することになりました。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,予備試験28年11問(民法)【司法試験28年22問】肢「イ.売買契約において瑕疵担保責任を免除する特約がある場合であっても,その当時売買の目的物について瑕疵があることを売主が知りながらその瑕疵があることを告げなかったときには,売主は瑕疵担保責任を免れない。」を検討していきます。

この肢は,どうですか。

考えている

正しいですね。

なるほど,あってますね。どうして,そのように考えるのでしょうか。

東花子さん

条文があったように思います。

そうですね,確認しましょう。

(担保責任を負わない旨の特約)
民法第572条
売主は、第560条から前条までの規定による担保の責任を負わない旨の特約をしたときであっても、知りながら告げなかった事実及び自ら第三者のために設定し又は第三者に譲り渡した権利については、その責任を免れることができない。

(売主の瑕疵担保責任)
民法第570条
売買の目的物に隠れた瑕疵があったときは、第566条の規定を準用する。ただし、強制競売の場合は、この限りでない。

確かに,570条が瑕疵担保責任で,572条の第560条から前条までの規定に入ってますね。
なので,同条(572条)により,本肢の結論が導けます。

考えている

はい,なので正しいです。

しかし,それだと,条文を忘れたらわからなくなってしまいます。ですので,しっかり,考えてみましょう。
まず,本件の瑕疵担保責任を負わない特約は,当然に有効ですか。

東花子さん

えっ,572条を見ても,担保責任の特約が有効であることが前提ですし,契約自由から見ても当然に有効だと思います。

そうですね。結論は,それで良いですが,あえて悩みを出すのであれば,売買契約の担保責任は法定責任といわれています。
法定責任を当事者の特約で排除できるものなのでしょうか。

考えている

なるほど,確かに言われてみれば,そうです。しかし,逆に排除できないと取引の自由が不当に害され問題があると思います。

はい,その通りです。取引安全を図ることが担保責任のポイントです。当事者が良いとすれば,民法も契約自由を優先して,担保責任の排除を認める趣旨なのでしょう。

東花子さん

でも,先生。条文は,「売買の目的物について瑕疵があることを売主が知りながらその瑕疵があることを告げなかったとき」責任を免れないとなってます。一般的に,特約が有効なら,担保責任を免れられるように思うのですが。

いいですね。そこが,572条の意味だと思われます。特約をすべて有効とすると,担保責任を法定して取引の安全を図った意味がなくなってしまいます。

考えている

確かに,契約関係は,いわゆる特別関係です。不当に相手方を害することはしてはいけません。

おお,いいですね。そのことを明文ではっきり規定してあるのが,572条の特徴です。よくできました。概ね,こんなところで良いと思います。
では,時間となりましたので,終わりにします。この続きは,また明日,お楽しみに。



あなたの,1票が日々の力となります。ぜひ,お役立ていただいた際には,クリックにて応援のほど,よろしくお願いします。

カテゴリー: 債権総論, 平成28年, 平成28年, 民法, 民法・商法・民事訴訟法 パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中