予備試験28年3問(民法)肢ウを検討する 第4回 145条の当事者(詐害行為の受益者)【最判平10.6.22】

こんにちは,スク東ブログへようこそ。まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,予備試験28年3問(民法)肢ウを検討することになりました。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,予備試験28年第3問【司法試験28年5問】(民法)肢「ウ.詐害行為の受益者は,詐害行為取消権を行使している債権者の被保全債権について,その消滅時効を援用することができない。」を検討していきます。

この肢は,どうですか。

考えている

誤っていますね。

なるほど,あってますね。どうして,そのように考えるのでしょうか。

東花子さん

たしか,判例があったように思います。

そうですね。判例も,詐害行為の受益者は,時効の援用権者にあたるとしておりますね。
しかし,知らなければ正解できません。それは,望ましくないので,理論的に考えていきましょう。

東花子さん

そうですね,よろしくお願いします。

また,例によって,一番大事な時効の援用権者に関わる条文を確認してみましょう。

(時効の援用)
民法第145条 時効は、当事者が援用しなければ、裁判所がこれによって裁判をすることができない。

145条の当事者は,判例は「時効により直接利益を受ける者」と解釈してましたね。

花子さん

そうですね。なぜ,そう解釈するかはやりました。

そうですね。ですので,これを前提に検討してきますよ。
145条の当事者の解釈を詳しく確認したい方は,こちら

詐害行為の受益者は,時効により直接利益を受ける者といえますか。

考えている

うーん,結論から考えると,判例は,直接利益はあると考えていそうですね。

そうでしょうね。ただ,最終的に,こういった意味で「直接利益がある」と説明したいですね。

東花子さん

確かに,その通りです。

そこで,確認ですが,詐害行為の受益者は被保全債権の時効消滅によりどういった利益を受けるでしょうか。

東花子さん

なるほど,被保全債権がなくなる結果,詐害行為取消権の行使をうけないという意味で利益をうけますね。

そうですね。被保全債権と詐害行為取消権は,権利としては別ですが,被保全債権が時効消滅すれば,詐害行為取消権も消滅する関係にあります。

花子さん

そうですね。だから,詐害行為の受益者は直接利益を受けると説明できるのですね。

はい,だから,145条の当事者として時効の援用ができます。こんなところで,この肢は良いでしょう。では,時間となりましたので,終わりにします。この続きは,また明日,お楽しみに。



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