予備試験27年15問(民法)肢エを検討する 第5回 民法992条

こんにちは,スク東ブログへようこそ。まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,予備試験27年15問(民法)肢エを検討することになりました。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,予備試験27年第15問【司法試験27年33問】(民法)肢「エ.遺言者が遺言において別段の意思を表示していない限り,受遺者は,遺贈の履行を請求することができる時から果実を取得する。」を検討していきます。

この肢は,どうですか。

考えている

正しいですね。

なるほど,あってますね。どうして,そのように考えるのでしょうか。

東花子さん

確か,条文があったような。

なるほど,合ってますね。条文を確認して見ましょう。

(受遺者による果実の取得)
民法第992条
受遺者は、遺贈の履行を請求することができる時から果実を取得する。ただし、遺言者がその遺言に別段の意思を表示したときは、その意思に従う。

ただ,本番では条文を確認できないので,意味を押えていきたいです,どうでしょうか。

花子さん

うーん,なんででしょう。いつも,果実のところは,ごちゃごちゃして,よく分かっていません。

分かってないのに,何で合っているんですか。それは,かなり危険ですね。果実については,公平の見地から考えると良いですよ。
この場合は,受遺者と他の利害関係人の間の公平の問題ですね。

東花子さん

なるほど,遺贈がなければ,その財産は,相続財産に含まれることになりますからね。

そうです。そして,遺贈で,一番に考慮すべきは,被相続人(遺言者)の意思です。もともと,相続財産は,被相続人の者ですから。
この点については,どう思いますか。

東花子さん

うーん,確かに,遺贈の目的物と果実は別とも思えますが,分ける意思はないように思います。法律関係も複雑になってしまいますので,わざわざそんな複雑な意思表示を通常しないと思います。

そうですね。ですので,法も被相続人(遺言者)の意思を想定して,民法第992条本文で「遺贈の履行を請求することができる時から果実を取得する」となっていますよ。

花子さん

そうか,それであれば,民法第992条ただし書で「遺言者がその遺言に別段の意思を表示したときは、その意思に従う」としている点も納得できますね。

はい,ここでは,被相続人の意思を尊重して考えることが,受遺者と他の利害関係人の間の公平に繋がるとイメージしておきましょう。

まあ,他の利害関係人から見ると,遺贈の目的物の帰属について,権利が確定していない分の果実まで,なぜ,受遺者が取得できるかと文句をいいたくなるところでしょう。
しかし,被相続人(遺言者)の意思が,受遺者に対して特に向けられている以上,その意思を尊重すべきと押えましょう。

では,時間となりましたので,終わりにします。この続きは,また明日,お楽しみに。



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