予備試験27年15問(民法)肢ウを検討する 第4回 民法994条1項

こんにちは,スク東ブログへようこそ。まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,予備試験27年15問(民法)肢ウを検討することになりました。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,予備試験27年第15問【司法試験27年33問】(民法)肢「ウ.受遺者が遺言者より先に死亡した場合は,遺言者が遺言において別段の意思を表示していない限り,受遺者の相続人が遺贈を受ける権利を相続する。」を検討していきます。

この肢は,どうですか。

考えている

誤っていますね。

なるほど,あってますね。どうして,そのように考えるのでしょうか。

東花子さん

確か,条文があったような。

なるほど,合ってますね。条文を確認して見ましょう。

(受遺者の死亡による遺贈の失効)
民法第994条
1.遺贈は、遺言者の死亡以前に受遺者が死亡したときは、その効力を生じない。
2.停止条件付きの遺贈については、受遺者がその条件の成就前に死亡したときも、前項と同様とする。ただし、遺言者がその遺言に別段の意思を表示したときは、その意思に従う。

確かに,条文にあるとおり「受遺者が死亡したときは,その効力を生じない」ので,相続はされませんね。
ただ,本番では条文を確認できないので,意味を押えていきたいです,どうでしょうか。

東花子さん

そうですね。受遺者が死亡した時点で,相続させるのは,遺贈者の合理的な意思に反するからでしょうか。

いいですね,もう少し具体的に説明してもらえますか。

考えている

うーん,遺贈者は,わざわざ遺贈するくらいなので,受遺者に対して特別な思いがあることが想定されます。その思いというのは,社会的関わりを通して作られると思います。

なるほど,続けてください。

東花子さん

はい,そうすると,遺贈者は,受遺者の相続人とは,特別な思いを持つほどの社会的関わり合いは通常ありません。したがって,そのような者に,遺贈する意思はないと考えるが自然だと思いました。

そうですね。そのことは,自分の経験から考えて見ても,分かりますよね。いま,東さんとは社会的関わり合いをもってますが,東さんの相続人とは関わり合いを持ってませんから。

花子さん

そうですね。

そうしたら,本人が亡くなったら,あってもない人に,特別な感情をもたないのが通常です。だから,その意思を尊重して効力を失うことにしてますね。遺贈者が撤回を忘れたら効力が発生するのは,本人の意思に反してしまいますから。

東花子さん

確かに,その通りですね。あと,スク東先生,例外的に相続人にも遺贈したい場合は,肢の指摘の通り,別段の意思をしておけば良いことも大きいと思いました。

おお,良く考えてますね。例外も認めておけば,遺贈者の手続の手間も軽減できそうです。後は,必要であれば手続をやり直せということになります。
このように,条文も社会的事実に基づいて設計されております。ですので,イメージができれば,自分の常識に合致するので,覚えなくても大丈夫です。この感覚は,勉強する上で大事だと思います。ぜひ取り入れて見てください。

では,時間となりましたので,終わりにします。この続きは,また明日,お楽しみに。



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