予備試験27年6問(民法)肢アを検討する 第2回 一般先取特権の対象(民法306条)

こんにちは,スク東ブログへようこそ。まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,予備試験27年6問(民法)肢「ア一般の先取特権者は,債務者の財産の中の動産が売却されて買主にその引渡しがされた場合,債務者が取得する代金債権について,その払渡しの前に差押えをしなくても先取特権を行使することができる。」を検討することになりました。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,昨日の予備試験27年第6問民法肢ア「一般の先取特権者は,債務者の財産の中の動産が売却されて買主にその引渡しがされた場合,債務者が取得する代金債権について,その払渡しの前に差押えをしなくても先取特権を行使することができる。」を検討していきましょう。正しいですか。間違っていますか。

考えている

うーん。正しいですね。

そうですよね。あってますね。なぜ,そう考えるのですか。

東花子さん

はい,調べたら,一般先取特権には,物上代位性がないとありました。ですので,代金債権の払渡しは,無関係だと思いました。

なるほど,抽象的には,間違ってはいないと思いますが。なんか,いまいち,ピンときませんね。では,なぜ,一般先取特権は物上代位性が否定されるのですか。

東花子さん

えっ,なんででしょうかね。よく分かりませんね。

そうですね。表面的な説明だと,少し突っ込まれるとわからなくなってしまいます。それは,非常に良くないですね。

考えている

それは,その通りだと思います。

では,質問を変えますが,一般先取特権の内容は何ですか。

東花子さん

たしか,共(きょう)雇(こ)葬(そ)日用(にちよう)だったような。

そうですね。良く抑えられております。共(きょう)雇(こ)葬(そ)日用(にちよう)は,条文の頭をとった語呂ですね。まあ,この覚え方はあまり進めませんが,数個程度なら良いと思います。それで,これらは,なぜ,先取特権で保護されているのですか。

第306条
次に掲げる原因によって生じた債権を有する者は、債務者の総財産について先取特権を有する。
一 共益の費用
二 雇用関係
三 葬式の費用
四 日用品の供給

東花子さん

そうですね。やはり,保護の必要性が高いからだと思います。共益は,全体の債権者のため協力したから,雇用は生活者のため,葬式はできる限り葬式があげられるように。日用品は生活者の保護のためでしょうか。

そうですね。このあたりは,社会通念でざっくり押えれば良いです。では,一般先取特権で共通することは何ですか。先ほどの物上代位性と絡めて考えて見てください。

考えている

うーん。特定物の交換価値を限定せずに,保護すべきということでしょうか。

おお,いいですね。内容から見ても,これらの債権者は,保護の必要性が高いそうです。そこで,一般先取特権者の行使の対象は,債務者の総財産になっております。先ほどのあげた民法306条にも「債務者の総財産について先取特権を有する」と書いてありますね。

東花子さん

確かに。一般先取特権は,その名の通り,一般財産に対して行使できる先取特権なんですね。

はい,ですので,特定物の交換価値の把握を前提とする,物上代位性をわざわざ認める必要はないということになります。

花子さん

なるほど,債権が払渡しにより現金になった後でも,一般先取特権が行使できるのは,債務者の総財産が対象だからなんですね。今,はっきり,わかりました。

そういうことです。これで大丈夫ですね。では,時間となりましたので,終わりします。明日は,肢イです。また,お楽しみに。



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