予備試験27年1問(民法)肢2を検討する 第7回 94条2項の第三者の判断方法 その3

こんにちは,スク東ブログへようこそ。まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,予備試験27年1問の肢2「Aは,その所有する甲土地についてBと仮装の売買契約を締結し,その旨の所有権移転登記をした。その後,Bがこの事情を知らないCから500万円を借り入れたが,その返済を怠ったことから,Cが甲土地を差し押さえた場合,甲土地の差押えの前にCがこの事情を知ったとしても,Aは,Cに対し,AB間の売買契約の無効を主張することができない。」について,94条2項の善意は,第三者が取引に入った時点で判断することを学びました。どうやら,94条2項第三者には,一般債権者は含まれないが,差押債権者は含まれるようです。スク東先生に,理由を聞かれて花子さんは,考えていたのでした。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

うーん。なんでかなー。

こんにちは,東さん。わかってきましたか。

考えている

今ひとつ,ピンと来ていませんね。

なるほど,さすがにヒントがないと難しかったですかね。94条2項の趣旨はなんですか。

東花子さん

趣旨ですか。第三者の保護でしょうか。

なるほど,確かに,それはそうですけど,ちょっと違いますね。では,なんで第三者を保護できるのですか。

考えている

虚偽の外観を信じた相手方が可哀そうだからじゃないでしょうか。

そうですね。それだけでは,ありませんね。虚偽の外観と,相手方の信頼となにか,もう一つありませんでしたか。

東花子さん

あれ,なんだったけ。

いやいや,本人の帰責性ですよ。本人に帰責性があるから,本人を犠牲にして,第三者の保護を図る余地があるのですよ。通常,94条1項から考えると第三者は,権利を承継でないのが原則だということからも分かります。
本人の帰責性は,本当に忘れやすいので,しっかり押さえてください。虚偽の外観,本人の帰責性,相手方の信頼を要件としている原則はなんですか。

花子さん

あっ,わかりました。権利外観でしょうか。

そうですね。権利外観ですね,良かった。そして,94条2項で第三者を保護するためには,本人が相手方と通じて作出した虚偽の外観と,第三者が信頼した外観が一致することが予定されています。
本人が作出した外観と,第三者が信じた外観が一致していることが非常に重要です。

東花子さん

なるほど,本人からすれば,相手方と通謀していない外観を,勝手に第三者が信じた場合に,第三者が保護されるのは納得いきませんからね。

よしよし,これで,一般債権者が94条2項の第三者にあたらず,差押債権者が94条2項にあたらないとする理由も考えられると思います。とにかく,自分で考えることが重要ですので,もう一度,考えてもらいたく思います。
では,時間となりましたので,今日はここまでとします。この続きはまた,明日お楽しみに。



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