予備試験27年1問(民法)肢1を検討する 第3回 94条2項の第三者と登記 その2

こんにちは,スク東ブログへようこそ。まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,スク東先生と,予備試験平成27年1問肢1,「1.Aは,その所有する甲土地についてBと仮装の売買契約を締結し,その旨の所有権移転登記をした。その後,Bがこの事情を知らないCに甲土地を売却した場合,BからCへの所有権移転登記がされていないときでも,Aは,Cに対し,AB間の売買契約の無効を主張することができない。」を検討することになりました。結論は,分かったのですが,94条2項の第三者がなぜ登記が不要かを考えて欲しいとスク東先生にいわれて悩んでいたのでした。では,はじまり,はじまり。

考えている

うーん。あっ,スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。94条2項の第三者CがAとの関係で保護されるためには,登記を不要とする。わかりましたか。

東花子さん

よく分かりませんでした。。

そうですね。登記を必要とする理屈はどのあたりで考えられますでしょうか。

東花子さん

そうですね。94条2項は総則なので,対象が不動産の場合は177条の問題にもなりえます。Cは,Bと取引しているのでAとCは,177条の第三者といえないかという問題でしょうか。

よく,考えられていると思います。しかし,結論から考えると,AとCを177条の第三者とは考えていないようですね。どうしてだと思いますか。

考えている

それが,わかれば解答がでていると思うのですが。

なるほど,そうですね。では,Cが登記なくてもAに対して保護されるということは,実質的にCを保護すべき利益状況を考えるといいですね。
AはBと仮装売買の契約を締結し,積極的に虚偽の外観を作出しています。

東花子さん

たしかに,Aには,外観への帰責性があります。そうか,Aは積極的に原因を作っているので,むしろ第三者Cを保護するのが,AC間の公平になりますね。

そうですね。まず,道徳上の第三者Cを本人Aより保護すべき利益状況がある。そのため,177条の第三者として,本件を処理すると第三者の取引の安全が害され不当ですね。

東花子さん

なるほど,それで,判例は94条2項第三者Cをできるだけ保護するために登記を不要としたのですね。

うーん。そうですが,それだけでは,説明としては良くないですね。やはり,あとは,この結論に向かって法的な構成をする必要がある。

東花子さん

法的許容性ですね。どうなるのだろう。うーん。

そうですね,重要ですので,ぜひ,考えてもらいましょう。この続きは,また明日お楽しみに。



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