無権代理の短答過去問を検討する 第6回 民法113条2項の意味(肢ア) その1

こんにちは,スク東ブログへようこそ。まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,スク東先生と,無権代理の過去問【司法平成23年第3問・予備平成23年第2問】を肢アから順に検討することになりました。
肢はアの条文の詳細はこちら
民法115条は無事に検討ができたのですが,同時にでてきました民法113条2項の意味も考えることになりました。では,はじまり,はじまり。

考えている

スク東先生,こんにちは。

東さん,こんにちは。調子はどうですか。

東花子さん

ぼちぼちですね。

そうですか,淡々とやることが大事ですね。頑張っていきましょう。では,早速,113条2項から

民法113条2項
追認又はその拒絶は,相手方に対してしなければ,その相手方に対抗することができない。ただし,相手方がその事実を知ったときは,この限りでない

追認は,相手方に対してしないと対抗できませんでしたね。

花子さん

はい,だから【司法平成23年第3問・予備平成23年第2問】肢アの「本人が無権代理人に対して無権代理行為を追認した場合でも,相手方は,その事実を知らなければ取消権を行使することができる。」について,本人は無権代理人に追認しても相手方に対しては追認を対抗できないという結論になりました。

そうですね。結局,法律は本人よりも無権代理行為の相手方を保護していることになりますね。

東花子さん

確かに,本人から見れば無権代理行為を追認しているのに,相手方に対抗できないとして取消を認める以上,そうなりますね。

条文上は,明らかにそうなのですが,本人からすれば可哀そうな気がしませんか。

考えている

えっ,なんでですか。本人からすれば,相手方が分かっているのだから直接言えば済むのにそれをしなかったのだから,条文の通り相手方を保護すべきだと思うのですが。

なるほど,それは一理あると思うのですが,どうかなと。

東花子さん

どういうことですか。

たしかに,本人は,直接,相手にも言おうと思えば言えるのですが,本人からすれば無権代理行為がなされたときに,無権代理人を通して追認の意思を相手方に伝えることも合理的のように思えるのですが。

花子さん

たしかに,無権代理人が相手方と直接に法律行為を行ったので,相手方への追認の意思の伝達も無権代理人に任せることは,本人から見ると流れとして自然ですね。

はい,ですので,本人から見れば通常のことをやっているのに,相手方に直接言えたという理由だけで,無権代理人の相手方を本人よりも保護するのは少し納得できないように思います。

東花子さん

うーん。

もちろん,あくまでも事実上そうであって,法律上は可能だと言われればそうでしょうが,それだけだと説明として少し弱いように思うのです。ぜひ,本人よりも相手方を積極的に保護すべきであるという価値判断を考えていただきたいと思います。
では,今日も時間となりましたので,終わりにします。この続きはまた,明日。お楽しみに


カテゴリー: 総則 パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中