暗記をせずに理解せよ 民事訴訟法203条を題材にして~正解編~

お世話になります。お暑い中,スク東先生ブログに,来ていただきありがとうございます。

では,早速,正解を確認しましょう。

まず,昨日,出題した条文とヒントの確認です。

民事訴訟法203条(書類に基づく陳述の禁止)
 証人は,書類に基づいて陳述することができない。ただし,裁判所の許可を受けたときは,この限りでない。

ヒント:証人は,証拠の種類として何に分類される?。または,証人はどんな方がこられますか?

ヒントの正解は,以下の通りです。
Q 証人は,証拠の種類として何に分類される?
A 人証です。
Q 証人はどんな方がこられますか?
A 一般の方です。

これを使って説明します。

1.民事訴訟法203条 本文

証人は,書類に基づいて陳述することができないのは,証人は,証拠方法として,あくまでも人証であり,書証でないからです。
すなわち,単純に書類に基づいて陳述を許したら,実質的に,書証と変わりありません。
裁判で,わざわざ証人として呼んだ以上,書面でわからないことをしなければ意味がないです。このような目的があるから,203条本文で「書類に基づく陳述ができない」とされていることが考えられます。

ポイント:人証は形式的にも,実質的にも書証でない。

2.民事訴訟法203条 ただし書
証人で証言される方は通常,一般の方です。一般の方は,証人で証言するというのは,なれていないことがあります。

このことを,わかるように説明すると,もしあなたが実際に次の裁判で証人として証言してくださいとなった場合に,緊張してうまく証言できる自信がありますか?
もちろん,その時は,練習するのかもしれませんが,必要なことを証言できるか確証が持てませんよね。そういうことです。

そうすると,あなたは,自信がないので,証言の際にいうべきことをメモとして準備することが考えれます。証言するあなたは,役者じゃないので,セリフ覚えとか難しいですよね。

いや,実は役者も志望していて,セリフ覚えるの得意なのというあなた。「すごい!」っていうか,感情移入しすぎです。すいませんが,一般的に考えてください。

少々,それましたが,このことが,イメージできると,一定程度,証人が,書類に基づいて陳述できるとする必要があります。

ただ,勝手に書類での陳述を認めると,本文の目的が害されるばかりか,裁判の進行も害されます。ですので,職権進行主義の下,裁判所の許可を必要としているのです。(手続きの進行は,適正,訴訟経済の見地から,裁判所の権能なので,裁判所に手続保障が与えられてますね)

ポイント:一般の方は,証人になんてやったことない。だから,確実にうまくやるために,事前準備を書類で行わせる必要がある。

3.おわりに
これで,民事訴訟法203条の意味もある程度,納得されたと思いますがいかがでしょうか。
このようにマイナーな条文も,イメージをもって学習をすれば,無理して暗記する必要性はありません。

ぜひ,「法律は暗記をしないで,理解しなければいけない」の参考にしていただけると幸いです。
では,今日も勉強がんばってください。



応援ありがとうございます。

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